
【タルト・タタンの夢】数々の絶品料理と、極上のミステリーで極上の癒しを【近藤史恵】
こんにちは!ピースフルです(*^-^*)
疲れている時って癒しが欲しくなってきますよね。
気持ちを切り替えられなくなると、余裕がなくなってイライラしたり、周りに当たって自己嫌悪してしまったりしてしまうこともあるかもしれません。
そんな時に、少しの空き時間でほっこりできるようなお話があったら、気持ちが和らぐと思いませんか?
今回はそんな疲れ気味な方や、美味しいものが好きな方にオススメの極上の一冊をご紹介したいと思います!
頭を使わず軽やかに読めるので、休憩がてらに少しずつ読み進めても良し。時間を作ってまとめて読むのも良しです!
タルト・タタンの夢

著者:近藤 史恵
この本の著者である近藤史恵さんは、大阪府出身で1993年に『凍える島』で第4回鮎川哲也賞を受賞してデビューし、2008年には『サクリファイス』で第10回大藪春子賞を受賞しました。
女流ミステリ作家として知られていますが、恋愛小説やスポーツ小説、コーエーの女性向け恋愛シミュレーションゲーム「遥かなる時空の中で」のノベライズなども手がけています。※wikipedia参照
作品詳細
ビストロ・パ・マルシリーズ
- タルト・タタンの夢(2007年10月 東京創元社 / 2014年4月 創元推理文庫)
- ヴァン・ショーをあなたに(2008年6月 東京創元社 / 2015年2月 創元推理文庫)
- マカロンはマカロン(2016年12月 東京創元社 / 2020年7月 創元推理文庫)
あらすじ

カウンター7席、テーブル5つ。下町の片隅にある小さなフレンチレストラン「ビストロ・パ・マル」。
そんな小さなビストロで働く三舟シェフの料理は、本当にフレンチが好きな客の心と舌をつかむ絶品料理ばかりを出すため、その料理を目当てに、わざわざ出向いてくれる客もたくさんおり、週末の夜は予約で満席になってしまいます。
料理のレシピや由来に関する知識と三舟シェフ持ち前の観察眼や洞察力によって、客が巻き込まれた不可解な事件や出来事の謎を優しく紐解いていく、極上の謎解きと絶品料理をお楽しみください。
登場人物

高築智行
この作品の主人公であり、パ・マルに勤めだして2か月の新米ギャルソン。
料理長の三舟が無口であることもあるが、他の二人とはそこそこ親しくなれたのに対し、三舟シェフに「変わった人」という印象を抱いている。
金子ゆき
パ・マルのソムリエ。20代後半、で短く刈り上げた髪が印象的な女性で、ワイン好きが高じてOLからこの店に勤め始めた。
俳句が趣味で、商店街の「俳句同好会」にも所属しており、ギャルソンの高築によく俳句を聞かせて感想を求めている。
志村洋二
パ・マルの副料理長。2年前のパ・マルがオープンする前までは高級ホテルのメインダイニングでスーシェフを勤めていた。
自分で店を出せる腕前を持っているはずなのに、三舟シェフが店を出すと聞いて自ら雇ってほしいと頼み込むほど、三舟シェフに傾倒している。
カウンター席に座った客を雑談で楽しませたりもしている。
三舟忍
パ・マルの料理長。
長めの髪を後ろで結び、無精髭などを生やして、「少し崩れたいい男」といった風情なのだが、本人は武士をイメージしてやっているという、無口でちょっと変わった人。
観察眼や洞察力が優れており、客の話す事件や不可解な出来事を聞いただけで鮮やかに優しく紐解いてくれます。
オススメポイント

謎が解けると、どれもほっこりしてしまうような謎が多い
お客さんの周りで起こる不可解な出来事なんですが、話を聞いていても全然わからないのに、三舟シェフは一度聞いただけで謎が解けちゃうんですよね(*’▽’)
しかもその謎が解けると、優しさや思いやりから不可解なことになってしまっていたり、恥ずかしさや照れからそうなってしまったのだとわかったりして、読んでいて「なるほどね~」ってなりますし、謎が解けると思わずほっこりしてしまう事件ばかりなんです。
空き時間に読みやすい短編集になっている
一冊当たり7編ほどの短編集になっており、文庫本のサイズで1編あたり40ページ前後で構成されているため、持ち運びも楽ちんですし、移動時間や休憩時間等のちょっとした隙間時間でキリ良く読み終わることも出来るため、忙しい方にもオススメです。
三舟シェフが作るヴァン・ショー
ヴァン・ショーとは、かなり簡単に言うとワインのお湯割りなのですが、三舟シェフが作るヴァン・ショーはスパイスやフルーツでアクセントを加えていて美味しいため、隠れ人気メニューにもなっているんです。
フランスでは風邪をひいたら飲むヴァン・ショーですが、身体を芯から温めるだけでなく客の心も癒してしまうシェフのヴァン・ショーはまさに極上の一杯なんです。
そんなシェフが作る絶品のヴァン・ショーのレシピに辿り着くエピソードは二巻の「ヴァン・ショーはあなたに」に収録されてますので、そちらも是非読んでみてくださいね(*^^*)
まとめ

いかがでしたでしょうか?
「普段読書をする習慣がない」という方や、「読書が苦手」という方でも軽やかに読めてしまうような内容ですし、短編集なのでキリがいいところで休憩をはさみながら読むこともできる一冊なので、本を読むことに苦手意識を抱いている方にもオススメの一冊です。
毎日仕事や家事ばかりでは息が詰まってしまったり、肩が凝ってしまうこともあるかと思います。
そんな時は10分でも15分でもいいので、息抜きに是非一度手に取ってみてください。
きっと数々の絶品料理と極上のミステリーがあなたの疲れも癒してくれますよ(*^^*)


