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【流浪の月】再会してはいけない二人が再会したとき、運命は動きだす【2020年本屋大賞受賞作】

こんにちは!ピースフルです(*^-^*)

あなたは、本当は自分の意志で行動したのに、○○したという事実だけで、

「無理やりやらされたんだよね?」
「あなたはそんなことする人じゃないもんね」

等というように相手の価値観で勝手に決めつけられてしまい、生きづらくなってしまうといったような経験、一度はあるのではないでしょうか?

今回はそんな経験をしたことがある方や、何かしらの生きづらさを感じている人にオススメの本をご紹介したいと思います!(*^^*)

流浪の月


出典元ー東京創元社(http://www.tsogen.co.jp/np/isbn/9784488028022)

出典元-東京創元社(http://www.tsogen.co.jp/np/isbn/9784488028022)

作品詳細

出版社:東京創元社
発売日:2019年8月 
定価:1,650円(本体価格:1,500円)
ISBNコード:978-4-488-02802-2
2020年第17回本屋大賞を受賞

著者:凪良ゆう

この本の著者である凪良ゆうさんは滋賀県生まれの小説家で、BL作品を10年近く執筆する一方、2006年に「恋するエゴイスト」でデビューし、2007年の「花嫁はマリッジブルー」が初著書となります。

BL作品以外の本も出版しており、2020年に「流浪の月」で第17回本屋大賞を受賞。
本屋大賞受賞後、初の出版となった「滅びの前のシャングリラ」は2021年の本屋大賞ノミネート作にも入っている程の実力派作家なんです。

そんな凪良さんの作品にはどこか一貫しているところがあり、何かしらの「生きづらさ」を抱えた、世間とは相いれないマイノリティな人たちのお話が中心となることが多いです。

2021年本屋大賞にノミネートされている「滅びの前のシャングリラ」は、現在流行しているコロナウイルスでパニックになっていた頃とどこかリンクしている部分もありそれをはるかに上回る凪良さんのリアリティある世界観に圧倒され、目が離せなくなってしまうこと間違いなしです💡

著者である凪良ゆうさんが最後の3ページに2か月かけたというラストは圧巻で、読後はしばらくその余韻から抜け出せなくなってしまいますよ(*^^*)

↓詳しく知りたい方はこちらから↓
【未読の方必見!】本屋大賞受賞作家が描く、幸せとは何かを問う超感動作!【滅びの前のシャングリラ】

滅びの前のシャングリラ (単行本) (日本語)
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本屋大賞とは


本屋大賞とは、書店員の投票だけで選ばれる賞です。
新刊書の書店(オンライン書店含む)で働く書店員の投票で決定するもので、過去1年の間に書店員の方が読んで「面白かった」、「お客様にも薦めたい」といったような本を選び投票して決めている賞になります。

1人3票までを選び投票を行った後、選出された上位10作品から二次選考をしていきます。
1次投票には制約はありませんが、2次投票はノミネートされた10作品を全て読んだ上で推薦理由を記載し投票しなければならず、順位に応じた点数をつけて集計され、その年の本屋大賞が決定されます。

あらすじ


家内更紗ちゃん誘拐事件」。

とあるきっかけから事実を元に一生消えないデジタルタトゥーを押されてしまった更紗と文の2人。

本当は更紗が自ら文についていったのですが、事実を元に勝手に周りが被害者だと決めつけてしまい、それは当時小学生だった更紗が社会人になっても「善意」や「いたわり」という形で付きまとってきました。

そんな世間からの「善意」や「いたわり」が息苦しいものでしかなくなっていたある時、2人はcalicoというカフェで再会を果たしてしまいます。
世間からは「誘拐犯と被害者」でしかない2人は、お互いが変わっていないことに安堵しますが、そんな2人を世間の目が許してくれることはなく、文を非難し、更紗を心配するからこその「善意」が二人を苦しめてしまいます。

愛ではない。けれど傍にいたい

そこに恋愛感情はないし友達でもない、でも一緒にいたい。そんな気持ちをなんと表現したらいいのでしょうか。

新しい人間関係への旅立ちを描き、実力派作家である凪良ゆうさんが本領を発揮した最高の傑作作品です。

登場人物


家内更紗

ある時から「家内更紗ちゃん誘拐事件」の被害者というデジタルタトゥーを押されてしまい、否定しても聞く耳を持ってくれない世間からの「心配」という名の「善意」や「いたわり」にうんざりしていました。
世間から孤立しないために自分を偽って生きるうちに、本当の自分が分からなくなってしまう。

佐伯文

「家内更紗ちゃん誘拐事件」で小学生の女の子を誘拐した異常な大学生としてデジタルタトゥーを押され、罪を償ってからは『calico』というカフェのオーナーをしていました。

中瀬亮

更紗の恋人。自分の思い通りに更紗が行動してくれないことが気に食わず、カッとなると暴力をふるってしまうDV癖のある29歳。
実家は山梨の農家で、あるトラウマを抱えていることもあり、更紗が自分の前から逃げてしまうことを恐れている。

オススメポイント


一生消えないデジタルタトゥー

この本では「家内更紗ちゃん誘拐事件」としてデジタルタトゥーが取り上げられていますが、実際私たちも毎日ニュースでの報道を信じてしまい、ニュースを取り上げた人の主観が混じっていることを忘れ、真実は当事者にしかわからないということもつい忘れてしまいがちですよね。

事実と真実は違う」ということを忘れずに、ニュースでの報道をすべて真に受けるのではなく、「何が事実で、真実は何か」を考えることの大切さを改めて考えさせられました。

一生消えないデジタルタトゥーで苦しむのは加害者だけでなく、被害者の方かもしれません。

後半の文視点で語られる真実

この物語は更紗の目線で進められていきますが、後半の方で文視点で物語の全容が描かれているため、真実を知るとともに文の抱えていた「秘密」が明らかになり、抱えていた「秘密」の重さにも衝撃を受けてしまいました。

なんとも言い表しがたい感情に心が揺さぶられつつ、ページをめくる手が止まらなくなってしまうこと間違いなしです💡

それから、文が経営していたカフェの名前の『calico』に込められた意味も要チェックです!(*^^*)

トネリコ

小学生の更紗が文の家でみたトネリコは、ひょろっとした幹から細い枝が伸びて、葉っぱがまだらについているような子供の木のような小さいもの。

買った時から小さくて元気がなかったらしいトネリコですが、なぜ文はこのトネリコを持っているのか。
これが後半の文視点で語られるのですが、理由がまた儚く切ない気持ちにさせられるんですよね。

まとめ


いかがでしたでしょうか?

他にももっともっとお伝えしたい魅力がこの本に詰まっているのですが、伝えようとするとネタバレになってしまうもどかしさから、ところどころ言葉足らずになってしまっているのが悔やまれます(;´・ω・)

ですがこの物語は先入観なく読み進めていった方が楽しんで頂けると思いますので、もし興味を持って頂けたのであれば是非手に取ってみて頂きたいです。

この本を読み終えた時、いつもとはちょっと違う角度から世界を見れるようになるかもしれませんよ(*^^*)

【2020年本屋大賞 大賞受賞作】流浪の月 (日本語) 単行本
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