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【加藤シゲアキ】新時代の青春小説!オルタネート【2021本屋大賞ノミネート作】

こんにちは!ピースフルです(*^-^*)

あと一歩というところで惜しくも直木賞受賞には届きませんでしたが、2021年の本屋大賞ノミネート作にも選ばれたこの「オルタネート」という作品。

人気アイドルグループ「NEWS」の1人である加藤シゲアキさんが、アイドル活動と両立しながら小説を書いているという点からも注目を浴びており、業界内ではドラマ化や映画化などの話が浮上しているんだとか(*’▽’)

その内容は現代の青春小説としてふさわしく、まるで自分も再び高校生活を送っているかのような気持ちにさせてくれます。

もう一度青春を味わいたい方や、現役高校生とかにも読んでみてほしい作品です。

今回はこの「オルタネート」についてご紹介していきたいと思います。(*^^*)

オルタネート


出典元 Naoの五線譜‐https://ameblo.jp/rocknrollwidow7007/entry-12646942534.html‐

作品詳細

発売日:2020年11月19日
出版社:新潮社
定価:1815円(税込み)
ISBN:4103537310
9784103537311

著者:加藤シゲアキ

男性アイドルグループNEWSのメンバーの1人で、本名は加藤成亮(旧活動名)。
2014年5月12日にNEWSとしてメジャーデビューをし、2011年11月22日に活動名を加藤成亮から「加藤シゲアキ」に変更。
『ピンクとグレー』で小説家デビューすることを発表しました。

2012年1月28日には、『ピンクとグレー』を発売してデビューを果たし、2016年には映画化されました。
ヒット作の1つである『傘をもたない蟻たちは』は連続ドラマ化され、他にも数々のヒット作を生み出している加藤シゲアキはアイドル活動と小説家を両立しているという点からも注目を浴びています。

あらすじ


高校生限定のマッチングアプリ「オルタネート」が必須となった現代で、それぞれの視点から描かれる青春物語。

過去にこのオルタネートで炎上したことがトラウマになってしまった蓉いるる。
絶対真実の愛を求めてアプリを信仰してのめりこんでいく凪津なづ
大阪の高校を中退したことによってアプリを使うことが出来なくなるも、かつてのバンド仲間との再会を求めて1人で上京してきた尚志。

オルタネートという同じSNSのアプリによって運命が加速していき、やがて3人それぞれの思いが「運命の日」に交差する。

高校生ながらに悩み、傷つきながらも成長していく三人に待ち受ける未来に注目です。

オルタネートとは


オルタネートには個人の認証が必要で、高校入学から卒業までの間のみ登録することができるSNSアプリのことです。
お互いが「フロウ」することにより「コネクト」できて、メンバー同士のやり取りが可能になるという人気のマッチングアプリで、ブログを投稿したり趣味や遺伝子情報などを登録することによって、それらをもとにAIが相性のいい友達や異性を見つけて紹介してくれる機能も持っています。

アプリのインストールの条件が高校生限定なので、同じ高校だけでなくて他校の人とも簡単にコネクトすることができるため、出会いの幅も広がり「インストールが必須となった現代」というのも納得です。

オルタネート

(1)交互に起こる、互い違いになる、交互に繰り返す
(2)《電気》〈電流が〉交流する
(3)代わりのもの、交代要員、代理人、補欠

本文引用

登場人物


新見 蓉‐にいみ いるる‐

家は24年続く和食屋「新居見」を営んでおり、全国でライブ放送される高校生の料理コンテスト『ワンポール』で前回あと一歩のところで優勝を逃してしまったことを悔やんでいて、今年こそは優勝すると意気込んでいる高校3年生。
品行方正な性格で前回「ガイドブック通りの旅行みたいだ」と評価されたことがコンプレックスとなり、周りの人とも衝突してしまう。

過去に1度突拍子もないことで知らず知らずのうちに注目が集まってしまい、オルタネート内で炎上してしまったことがトラウマになってしまい、蓉にとって恐怖の対象となってしまう。

伴 凪津‐ばん なづ‐

母子家庭のため、奨学金を利用して憧れの円明学園高校に特待生として入学した高校1年生。
オルタネートによって遺伝子や数字に裏付けされた相性こそ「運命の相手」だと信じ、「絶対真実の愛」を求めてオルタネートにのめりこんでいってしまう。

そんな中、オルタネートでの相性ではどれだけ良くても60%台が多いのにも関わらず、相性92.3%というかなりの好相性の人物が現れて…。

楤丘 尚志‐たらおか なおし‐

大阪の高校を中退したためオルタネートが使えなくなってしまい、かつてのバンド仲間に再会するため1人で上京してきた男の子。

かつてのバンド仲間が通っている高校に会いに来た時に偶然聞いたパイプオルガンの音色に心を奪われながらも、ひょんなことから音楽家のみが住めるシェアハウスに身を置くことになる。

読後の感想とオススメポイント


ポイント①3人それぞれの視点が「交互に繰り返される」構成

この物語は24部の構成となっていて、それぞれで視点が変わり10ページ前後で構成されています。
10ページ前後で視点が入れ替わるため始めは物語に入りづらかったですし、話もなかなか進まないジレンマとの闘いでしたが、読み進めている内に「3人の視点から交互に繰り返されている」ことに気づきました。

さらに、オルタネートには「交互に繰り返す」という意味もあり、この構成は「オルタネート」という言葉から来ている意図的なものなのかと一本取られた気持ちになりました。

そしてこれは読了後に驚愕したのですが、この作品全体が「オルタネート」であるということです。
3人がそれぞれ悩み、傷つきながらも緩やかに交流していき、徐々に成長していく様子はまさに「オルタネート」という言葉を形容しているかのようで、これは言葉で表すよりも実際に読んだからこそ味わえるものだと感じました。

オルタネート

(1)交互に起こる、互い違いになる、交互に繰り返す
(2)《電気》〈電流が〉交流する
(3)代わりのもの、交代要員、代理人、補欠

本文引用

ポイント②後半の疾走感

先程1部辺り10ページ前後で構成されているといいましたが、実はこの物語の一番の盛り上がりともいえる22部のところだけ46ページのボリュームがあります。

盛り上がりの箇所だからというのもあるのでしょうが、ここだけ場面(視点)切り替えが少しずつ短くなっていきます。
次々と場面が切り替わりながらもそれぞれの想いや苦しみがリンクしていて臨場感と疾走感がより顕著に感じられました。

しかも、とある讃美歌の歌詞を挟みつつも場面が変わっていく様子はもう惹きつけられること間違いなしです💡
これは映像化したら面白そうだなと思いました(*^^*)

まとめ


いかがでしたでしょうか?

2021年の本屋大賞ノミネート作に選ばれていて、しかもそれがNEWSの1人が書いていると聞いて完全に興味本位で読んでみたのですがまさに「青春」という感じのお話でした。

「オルタネート」というアプリも、なんだか近いうちに似たようなアプリが出来てもおかしくなさそうな印象ですし、高校生とかにも読んでほしい内容だったかなと思います(*^^*)

社会人の方でも青春を味わえる内容になっていると思いますので気分転換に読んでみるのも面白いかもしれません。

オルタネート (日本語) 単行本 – 2020/11/19
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